【2026年最新】畑作物共済の補償内容と5つの加入手順を徹底解説

「大豆や芋類を作っているんだけど、農業共済には入れるの?畑作物共済ってどんな補償なの?」

大豆・さつまいも・ばれいしょなど畑作物は干ばつや大雨、病害虫被害に弱く、収量が大きく変動する年があります。畑作物共済はこうした畑作農家のリスクをカバーする制度ですが、水稲の農作物共済に比べて認知度が低いのが現状です。

この記事では畑作物共済の対象作物・補償内容・掛金・加入手順を詳しく解説します。

この記事でわかること

– 畑作物共済の対象作物と補償内容
– 共済金の計算方法と掛金の目安
– 加入方法とNOSAIへの相談の仕方
– 収入保険との比較と使い分け

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この記事を書いた人
たち しょうえい

太智昭栄

Shoei Tachi

  • 農業経営者(2022年〜)
  • 千葉県北東部でお米を生産
  • 全国の農家の役に立つ補助金・融資情報を発信
目次

畑作物共済の基本:対象作物と制度の概要

畑作物共済は農業共済の一種で、特定の畑作物を対象に自然災害・病害虫等による収量減少を補償します。農業共済組合(NOSAI)が運営し、国が掛金の約50%を補助します。

畑作物共済の対象作物(2026年度)

対象作物主な産地
大豆全国各地
てんさい(ビート)北海道
でん粉原料用かんしょ(さつまいも)鹿児島・宮崎等
さとうきび沖縄・奄美等
ばれいしょ(じゃがいも)北海道等
蚕繭(さんまゆ)養蚕農家(減少中)

なお、野菜(レタス・キャベツ・玉ねぎ等)は畑作物共済の対象外ですが、収入保険ではカバーできます。野菜農家の方は収入保険を検討することをおすすめします。

対象作物は地域のNOSAIによって異なります。全国どこでも同じ作物が対象になるわけではないため、最寄りのNOSAI窓口で確認してください。

畑作物共済の補償の仕組み

畑作物共済は「収量減少」に対する補償です。自然災害(干ばつ・冷害・台風・大雨等)や病害虫による収量の減少が一定水準を超えた場合に共済金が支払われます。

補償の仕組み

  1. 基準収量(共済収量)の設定: 過去の平均収量をもとに基準収量を設定
  2. 実際の収量の確認: 作物の収穫後に実際の収量を申告または現地確認
  3. 損害の計算: 実際の収量が基準収量を下回った分を損害として計算
  4. 共済金の支払い: 損害額(収量減少量×共済価額)から免責部分を差し引いて支払い

補填の計算例(大豆の場合)

項目数値例
基準収量10aあたり180kg
実際の収量10aあたり110kg
収量減少量70kg/10a
共済価額(1kgあたり)約300円
損害額(10aあたり)70kg × 300円 = 21,000円
免責部分(10%以下)基準収量の10%以内は自己負担

畑作物共済の掛金と国の補助

畑作物共済の掛金は作物の種類・地域・共済金額・面積によって異なります。

掛金の目安

作物掛金の目安(10aあたり・農業者負担分)
大豆1,000〜3,000円程度
てんさい500〜2,000円程度
ばれいしょ1,500〜4,000円程度

※掛金は地域・共済金額・過去の損害率によって大きく異なります。上記はあくまで参考値です。

国が掛金の約55%を補助するため、農業者の実質負担は掛金総額の半分以下です。また、被害が少ない年が続いた場合の「無事戻し」制度もあります。

畑作物共済の加入手順と被害発生時の流れ

畑作物共済への加入はNOSAIの窓口を通じて行います。

加入の手順

  1. NOSAIへの相談: 最寄りのNOSAI窓口で対象作物・補償内容・掛金を確認
  2. 加入申請書の提出: 作物の品目・作付面積等を記載して申請
  3. 共済金額の設定: 共済収量・共済価額をもとに共済金額を設定
  4. 掛金の支払い: 農業者負担分の掛金を支払い加入完了
  5. 保険期間開始: 被害発生時にNOSAIへ報告し、損害評価を依頼

被害発生時の流れ

  1. 被害報告:被害発生後、速やかにNOSAIへ連絡
  2. 損害評価:NOSAI担当者による現地調査または収量確認
  3. 共済金の算出:損害評価結果をもとに共済金を計算
  4. 支払い:農業者口座に共済金を振り込み

畑作物共済と収入保険の比較

畑作物共済と収入保険は同一品目での重複加入に制限があります。どちらを選ぶかは経営スタイルによって判断が必要です。

比較項目畑作物共済収入保険
補償の対象特定の畑作物の収量減少農業収入全体の減少
価格低下リスクカバーなしカバーあり
青色申告要件不要必須
複合経営での効率品目ごとに加入が必要一本化で管理しやすい

野菜・花卉等畑作物共済の対象外品目も栽培している場合は、収入保険の方が全体をカバーできます。一方、てんさい・ばれいしょ専作で青色申告をしていない農家には畑作物共済が現実的な選択肢です。

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まとめ

畑作物共済は大豆・てんさい・ばれいしょ・さつまいも・さとうきびなど特定の畑作物を栽培する農家のための補償制度です。自然災害・病害虫による収量減少をカバーし、国が掛金の約55%を補助します。加入はNOSAI窓口で相談できます。

この記事のポイント

対象作物: 大豆・てんさい・ばれいしょ・でん粉原料用かんしょ・さとうきび等
補償内容: 自然災害・病害虫による収量減少を補償
掛金補助: 国が約55%を負担・農業者の実質負担は低い
野菜農家は対象外: 野菜等は畑作物共済の対象外のため収入保険を検討

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関連リンク・参考資料

⚠️ 注意事項: 本記事は令和8年度(2026年度)時点の制度内容をもとに作成していますが、制度の詳細は年度途中で変更される場合があります。最新情報は農林水産省または農業共済組合(NOSAI)の公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

農業|ライター|千葉県山武郡横芝光町でコシヒカリを始めとしたおいしいお米を生産|Word、ドキュメント、WordPressでの記事の執筆|日商簿記2級|FP3級|食品衛生責任者|英検2級

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