「ルンバの上位モデルと、話題の小さいやつ。どっちを買えばいいんだろう」。Roomba Max 705 VacとRoomba Miniを並べて悩んでいる方は、まずこの前提から確認してください。
この2台は、同じ土俵で性能を競う関係ではありません。 Max 705 Vacは掃除機がけを極めた大型機、Miniは通常のルンバが入れない場所に届く超小型機です。決め手になるのは吸引力の数字ではなく、部屋の広さと、家具の下に入ってほしいかどうかです。
ざっくり言えば、カーペットやペットの毛が悩みで、床全体をしっかり吸わせたいならMax 705 Vac。ワンルームや、ベッド下・ソファ下のホコリが気になるならMini。水拭きが少しでも欲しいならMiniが候補に残ります。
そして意外なのが、本体は倍近く違うのに、充電ステーションの大きさはほとんど変わらないという点です。ここから順に見ていきます。
先に押さえたい前提|大型の吸引特化機と、超小型の万能機

Roomba Max 705 Vacは2025年4月18日発売。アイロボットジャパンが「ルンバ史上最高の吸引力を持つ掃除機特化型」として世界に先駆けて発売したモデルです。水拭きの機能はありません。
Roomba Miniは白・黒が2026年2月27日発売、桜・若葉が3月13日発売。従来のルンバの約2分の1という体積(Roomba 105 Combo ロボットとの体積での比較)で、掃除機がけと使い捨てシートによる水拭きの両方に対応します。
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床全体をしっかり吸わせたいならMax 705 Vac、狭い部屋と家具の下ならMini
Roomba Max 705 Vac(大型・吸引特化) |
Roomba Mini(超小型・水拭き対応) |
|
|---|---|---|
| 発売日 | 2025年4月18日 | 2026年2月27日(白・黒) 3月13日(桜・若葉) |
| 本体サイズ | 奥行35.5×幅35.0×高さ10.4cm | 奥行24.5×幅24.5×高さ9.2cm |
| 本体重量 | 約2.9kg | 約2kg |
| 水拭き | 非搭載 | 使い捨て床拭きシート |
| 吸引力(公称) | 最大180倍 ※600シリーズ比 | 最大70倍 ※600シリーズ比 |
| メインブラシ | ゴム製デュアルアクション2本 | 毛とゴム製シングルアクション1本 |
| 充電ステーション | 奥行17.1×幅21.3×高さ28.1cm 約1.6kg | 奥行17.8×幅21.2×高さ28.5cm 約2.03kg |
| 自動ゴミ収集 | 最大75日分 | 最大90日分 |
| Dirt Detect | 搭載 | 非搭載 |
| 物体認識 | PrecisionVision AI(カメラあり) | ClearView LiDAR |
| Wi-Fiなしでの操作 | 初期設定にWi-Fi必須 | ボタン操作で清掃可 |
| 充電時間 | 約4時間 | 約6時間 |
| カラー | ブラック | 白・黒・桜・若葉の4色 |
| 最新価格 | 楽天で価格をチェック | 楽天で価格をチェック |
※スペックは2026年8月14日時点の各社公表値です(一部は家電量販店の商品ページの記載)。価格は変動するため、最新価格は各リンク先でご確認ください。
Max 705 VacとMiniの違い、大きいのは5つ

違い1|本体の設置面積はおよそ半分。届く場所が変わります
床に置いたときの面積を計算すると、Max 705 Vacは35.5×35.0で約1,243平方センチメートル。Miniは24.5×24.5で約600平方センチメートルです。Miniは705 Vacの半分以下の面積で動きます。
高さも10.4cmと9.2cmで1.2cmの差があります。この1.2cmが効くのは、脚の低いソファやテレビ台、ベッドの下です。「10cmだと入らないけれど9.2cmなら入る」という家具は、思っているより多くあります。
Miniは重量も約2kgで、片手で持ち上げて別の部屋に運べます。
違い2|水拭きができるのはMiniだけ。ただし方式が独特です
Max 705 Vacは掃除機がけ専用で、水拭きの設定はありません。
Miniは水拭きに対応します。ただしモップを洗って使い回すのではなく、使い捨ての床拭きシートをパッドプレートに装着する方式です。公式には、花王クイックルワイパー 立体吸着ウェットシートなどの市販シートも使用できると明記されています。
汚れた水の処理もモップの乾燥も発生しない代わりに、シートは使うたびに捨てます。手軽さと引き換えに、消耗品を買い続ける運用になる、と理解しておくと外しません。
shoeiなお水拭きモードでは、公式仕様としてカーペットを自動で回避します。
違い3|ゴミ収集は、小さいMiniのほうが長く貯められます
ここは多くの方の予想と逆になる部分です。
自動ゴミ収集の目安は、Max 705 Vacが最大75日分、Miniが最大90日分。本体が半分のサイズのMiniのほうが、公表値の上では15日分長く貯められます。
とはいえ、これはロボットが集めるゴミの量が違うことの裏返しでもあります。705 Vacは吸引力が高く、ブラシも2本。同じ部屋を掃除すれば、集まるゴミの総量は705 Vacのほうが多くなると考えるのが自然です。公式も「すべての家庭環境において期間を保証するものではありません」と明記しています。
実務的には、どちらも紙パックが満杯になったという通知が来たら交換するという運用になります。日数はあくまで目安です。
違い4|床のモノを見分けられるのは705 Vacだけ
Max 705 VacはClearView Pro LiDARを搭載します。加えてPrecisionVision AIテクノロジー(LiDAR+カメラ+LEDライト)も備えます。回避対象として公式が挙げるのは、コードやケーブル、靴、犬または猫の固形の糞です。さらにDirt Detectで汚れを検知し、走行回数を自動で増やします。
MiniはClearView LiDARのみで、Dirt Detectは仕様表で「―」です。障害物は避けますが、床にあるモノの種類を見分けて回避する仕組みではありません。
床にコード類が多い家、ペットがいる家では、この差が「掃除の失敗」の頻度に直結します。
違い5|MiniはWi-Fiがなくても掃除を始められます
見落とされがちですが、地味に効く差です。
Miniは公式に「Wi-Fiがなくても、ボタンを押すだけで清掃開始」と案内されています。アプリやスマートスピーカーからの操作にも対応しますが、必須ではありません。
一方Max 705 Vacは、公式ページに「初めてご使用になる前に、Roomba Homeアプリで初期設定をする必要があります。Wi-Fi接続が必要です」と明記されています。
実家に贈る、Wi-Fi環境が不安定な部屋で使う、といった場面ではMiniのほうが導入しやすい設計です。
充電ステーションはほぼ同じ大きさ|消耗品からわかる2台の関係
本体は倍近く違うのに、充電ステーションのサイズはほとんど変わりません。
| Max 705 VacのAutoEmpty | MiniのAutoEmpty | |
|---|---|---|
| サイズ | 奥行17.1×幅21.3×高さ28.1cm | 奥行17.8×幅21.2×高さ28.5cm |
| 重量 | 約1.6kg | 約2.03kg |
| ゴミ収集 | 最大75日分 | 最大90日分 |
床の占有面積はどちらもおよそ360〜380平方センチメートル。つまり「Miniなら置き場所がぐっと小さくて済む」とは限りません。 本体は小さくても、待機する場所の広さはほぼ同じだと考えて間取りを見てください。
さらに面白いのが消耗品です。公式オンラインストアの型番を並べると、次のようになります。
| 部品 | Max 705 Vac | Mini | 共通か |
|---|---|---|---|
| 交換用紙パック | 4849916 | 4849916 | 共通 |
| フィルター | 4849904 | 4859242 | 別型番 |
| メインブラシ | 4849905 | 4859244 | 別型番 |
| エッジクリーニングブラシ | 4837322 | 4859243 | 別型番 |
| リチウムイオンバッテリー | 4850897 | 4859241 | 別型番 |
| 交換パーツキット | 4849964 | 4860285 | 別型番 |
共通なのは紙パックだけです。型番4849916は、今回確認したMax 705 Vac・Plus 405 Combo・Mini・Plus 515 Comboのいずれにも共通で使われており、2台持ちや買い替えのときもまとめ買いできます。
逆に言えば、それ以外の部品はすべて別物です。「同じルンバだから消耗品も使い回せるだろう」と考えていると、注文のたびに型番を確認する手間が出ます。
なお公式の取扱説明書によると、フィルターの交換時期の目安はMiniが3〜6か月ごと、Max 705 Vacは2か月ごと。年間の交換回数は705 Vacのほうが多くなります。
あなたの家に、どちらが向いているか


Roomba Max 705 Vacが向いている家
- リビングが広く、カーペットやラグの面積が大きい
- 犬や猫がいて、抜け毛が床に溜まる
- 床にコードやおもちゃが出がちで、巻き込みを避けたい
- 水拭きは自分でやる、または必要ない
- 掃除機がけの仕上がりに妥協したくない
ブラシ2本とカメラによる物体認識は、Miniにはない705 Vacだけの装備です。床のホコリと毛を根本から減らしたいなら、投資する価値のある構成といえます。
Roomba Miniが向いている家
- ワンルームや1LDKなど、掃除する面積が限られている
- ベッド下やソファ下のホコリが気になる
- 掃除機がけだけでなく、軽い水拭きもしたい
- Wi-Fiがない、または設定が苦手な人に使ってもらいたい
- 白・黒だけでなく、桜や若葉といった色から選びたい
家具の下に入れる高さ9.2cmと、片手で運べる約2kg。この2つがMiniにしかない価値です。狭い部屋で「掃除機を出すのが面倒」を解決したいなら、こちらが噛み合います。
どちらも選ばなくていい人
- いま使っているロボット掃除機で困っていない人。705 Vacは2025年4月発売で、2026年8月14日時点ではアイロボット公式の製品ラインナップページに掲載がなく、後継にあたるMax 715 Vac(99,800円・税込)とMax 775 Combo(199,800円・税込)が発売されています
- 水拭きの自動化までまとめて任せたい人。どちらもモップの自動洗浄機能は持ちません
- 充電ステーションを置く場所がない人。どちらのステーションも床の占有面積は約360〜380平方センチメートルあります
- 床が畳中心の家。強い吸引も水拭きシートも活きにくい環境です
買う前に測っておきたいこと
- 入ってほしい家具の下の高さ。 705 Vacは10.4cm、Miniは9.2cm。実測して1cm以上の余裕があるか確認してください
- ステーションの置き場所。 どちらも奥行17cm台・幅21cm台・高さ28cm台。背面に電源コードの逃げも必要です
- 掃除したい部屋の広さ。 Miniは狭い場所に強い設計です。広いリビングを毎日走らせる前提なら、バッテリーの持ちと充電約6時間を考慮してください
- 保証の条件。 公式オンラインストアで購入するとメーカー保証1年に延長保証1年が付き計2年になります。認定販売店以外での購入品は保証対象外になる旨が公式に明記されています
Max 705 VacとMiniについてよく聞かれる3つのこと
まとめ|広さと家具の高さで決まります


Roomba Max 705 VacとRoomba Miniは、性能の上下ではなく用途で分かれる2台でした。
- 本体の設置面積はMiniが705 Vacの半分以下、高さも1.2cm低い
- 水拭きができるのはMiniだけ。ただし使い捨てシート方式
- 自動ゴミ収集は705 Vacが最大75日分、Miniが最大90日分
- 床のモノを見分けるカメラとDirt Detectは705 Vacのみ
- MiniはWi-Fiなしでもボタン操作で清掃を始められる
- 充電ステーションの大きさはほぼ同じ。共通の消耗品は紙パック(4849916)だけ
カーペットとペットの毛を本気で減らしたい。その一点に絞るなら、ブラシ2本とカメラを積んだ705 Vacが応えてくれます。
部屋は狭いけれど、家具の下のホコリだけはどうにかしたい。そんな悩みなら、高さ9.2cmのMiniが入り込んでくれます。
この記事で参照した情報
- Roomba Max 705 Vac ロボット + AutoEmpty 充電ステーション|アイロボット公式オンラインストア https://store.irobot-jp.com/item/W155060.html
- Roomba Mini 掃除機&床拭きロボット + AutoEmpty 充電ステーション|アイロボット公式オンラインストア https://store.irobot-jp.com/item/F155460.html
- アイロボットジャパン プレスリリース(2025年4月16日)https://www.irobot-jp.com/press/pdf/20250416_4.pdf
- アイロボットジャパン プレスリリース(2026年2月19日)https://www.irobot-jp.com/press/pdf/20260219.pdf
- 取扱説明書(Roomba Max 705 Vac)https://prod-help-content.care.irobotapi.com/files/2025/OGs/705MAXVacAutoEmptyOGJP.pdf
- 取扱説明書(Roomba Mini/Mini Slim)https://prod-help-content.care.irobotapi.com/files/2026/OwnersGuides/Mini/OGRoombaMinijaJP.pdf
※上記の公式情報は、いずれも2026年8月14日に内容を確認しました。




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