【現役農家が解説】農家の教育資金づくり|不安定な収入でも学費を貯める3つの方法

大広間で作業する様子

子どもの進学にかかるお金は、家庭の大きな支出のひとつで、収入に波がある農家ほど、計画的な準備が効いてきます。

実は私自身、1歳の子どもを育てる父親で、「収入が不安定なのに、将来の学費をちゃんと用意できるだろうか」と、以前は頭を悩ませていました。

でも今は、不安定な収入でも不安がほとんどありません

理由はシンプルで、教育資金は“いつ・いくら必要か”が比較的読みやすい支出だと知ったから。早くから少しずつ貯める仕組みをつくれば、収入が不安定でも着実に準備できます。

この記事では、農業法人代表の視点で、農家の教育資金づくりのポイントを整理します。

この記事でわかること
・子ども1人にかかる教育費の進路別の目安
・拡充された児童手当(第3子は月3万円)を貯める効果
・不安定な収入でも貯まる仕組み(先取り・NISA・学資保険)
・農家ならではの注意点(収入の波・繁忙期の出費)

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この記事を書いた人
たち しょうえい

太智昭栄

Shoei Tachi

  • 農業経営者(2022年〜千葉県東部でお米を生産)
  • 日商簿記2級・3級FP技能士取得
  • 全国の農家の役に立つ補助金・融資情報を発信

目次

子ども1人の教育費はいくら?

お金のイラスト

教育費は進路で大きく変わります。特に大学進学はまとまった資金が必要です。代表的な目安は次のとおりです。

進路目安(おおよそ)
高校(公立・3年)約180万円前後
大学(国公立・4年)約250万円前後
大学(私立文系・4年)約420万円前後
大学(私立理系・4年)約570万円前後

※高校は塾代など学校外の費用も含む学習費総額、大学は授業料・入学金などの目安で、自宅外通学の場合は仕送り・住居費が別途かかります。すべてを一度に用意するのではなく、大学入学までに“ピーク”の費用を準備するイメージで逆算しましょう。

まず児童手当を“使わず貯める”

2024年10月から児童手当が大きく拡充されました。所得制限が撤廃され、高校生年代まで支給されます。これを生活費に溶かさず貯めるだけで、教育資金の土台ができます。

対象月額
0〜3歳未満1万5,000円
3歳〜高校生年代(第1・2子)1万円
第3子以降3万円

たとえば第1子で0歳から高校卒業まで貯め続ければ、児童手当だけで総額200万円超。第3子なら加算でさらに大きくなります。

shoei

専用口座に自動で貯める仕組みにしておくのがおすすめです。

不安定な収入でも貯まる3つの方法

① 先取りで自動的に貯める

児童手当や毎月の一定額を、教育費専用口座へ自動で移す。生活費と混ぜないことで、確実に積み上がります。

② NISAで時間を味方に

進学まで10年以上あるなら、つみたて投資で増やす選択肢もあります。ただし投資は値動きがあるため、使う時期が近い資金は預貯金で確保し、当面使わない分だけを運用に回すのが安全です。

農家のNISA入門|不安定な収入でも続けられる資産運用の始め方

③ 学資保険という選択肢

確実性を重視するなら学資保険も。強制的に貯められ、契約者に万一のとき以後の保険料が免除されるタイプもあります。

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お金がどれくらい戻ってくるかと、途中でやめたときのルールをチェックしてから決めましょう。

農家ならではの3つの注意点

  • 収入の波に合わせる:豊作の年に多めに積み、不作の年は無理しない“ならし”を意識。
  • 繁忙期の出費と重ねない:入学・進学の時期と農繁期の経費が重なると資金が苦しくなりがち。前もって準備を。
  • 奨学金・教育ローンも視野に:足りない分は、貸与型奨学金や教育ローンも選択肢。借り過ぎには注意。

収入が不安定な農家の家計見直し|貯まる仕組みの作り方

よくある2つの質問(Q&A)

今からでも間に合いますか?

進学まで時間が短くても、児童手当を貯める+先取り貯蓄で準備は進みます。足りない分は奨学金・教育ローンで補う前提なら、過度に焦る必要はありません。まずは必要額と現状の差を把握しましょう。

NISAと学資保険、どちらがいい?

増やす可能性を重視するならNISA、確実性と保障を重視するなら学資保険、という整理です。使う時期が近いお金は預貯金、遠いお金はNISA、と時期で使い分けるのも有効です。

わが家の教育資金、いつ・いくら必要?

子どもの進路や人数、収入の波によって、必要な教育資金と貯め方は変わります。

ファイナンシャルプランナーの無料相談なら、進学までの時期から逆算して、児童手当・先取り貯蓄・NISA・学資保険をどう組み合わせるかを一緒に整理できます。家計・老後まで横断して無料で相談できるので、教育費の見通しを早めに立てておきましょう。

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まとめ|児童手当は使わず貯めよう!

教育費は“いつ・いくら必要か”が読みやすい支出。早くから少しずつ準備すれば、収入が不安定でも着実に貯められます。大学進学(特に私立)がピークになりやすいので、そこから逆算しましょう。

まずは拡充された児童手当を使わず貯めることが土台。さらに先取り貯蓄・NISA・学資保険を、使う時期に合わせて組み合わせます。

shoei

迷ったらお金に詳しいFPの無料相談を活用してみてください。

出典・参考
・こども家庭庁・政府広報オンライン「2024年10月分から児童手当が拡充」(https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/jidoteate/ ・ https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/jidouteate/annai/ 2026年7月9日時点)
・文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00002.html)「私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査」(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/1412031_00006.htm)「国公私立大学の授業料等の推移」(https://www.mext.go.jp/content/20251226-mxt_sigakujo-000046463_4.pdf)(教育費の目安・2026年7月9日時点)
・金融庁「NISAを知る」(つみたて投資の考え方)(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/know/ 2026年7月9日時点)

※本記事は一般的な情報提供であり、特定の金融商品・制度への加入を推奨するものではありません。掛金上限・税制・各制度の要件は改正される場合があります。最新の内容は各公式サイトでご確認のうえ、ご自身の状況に応じて専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

農業|ライター|千葉県山武郡横芝光町でコシヒカリを始めとしたおいしいお米を生産|Word、ドキュメント、WordPressでの記事の執筆|日商簿記2級|FP3級|食品衛生責任者|英検2級

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