【農業法人代表が解説!】ガチで農家におすすめ会計ソフト5選!

農作業の黄金時間

「確定申告の時期になると、領収書の山に頭を抱える…」

農業経営をしていると、そんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。

種苗費・肥料費・農薬費・機械の減価償却…。農業特有の勘定科目は数多く、補助金や助成金の管理まで加えると、経理作業は年々複雑になります。私自身、農業法人の代表として経理を行う中で、会計ソフト選びの大切さを痛感してきました。

この記事ではTACHIFARM代表で農業歴4年の私が農家におすすめの会計ソフトについて解説します。

この記事でわかること
  • 農家の経理が難しい理由と会計ソフト導入のメリット
  • 農家が会計ソフトを選ぶ3つの基準
  • 法人・個人別おすすめ会計ソフト5選と比較表
  • 導入後の経理フロー実例

選ぶポイントを知るための会計ソフト3選の徹底比較はこちら

この記事を書いた人
たち しょうえい

太智昭栄

Shoei Tachi

  • 農業経営者(2022年〜千葉県北東部でお米を生産)
  • 日商簿記2級・3級FP技能士取得
  • 全国の農家の役に立つ補助金・融資情報を発信

農業法人代表が教える設立直後にやるべき経理の基本手順

目次

農家の経理が難しい理由と会計ソフト導入のメリット

農業簿記・青色申告の特殊性

農業の帳簿は「一般の商売の帳簿」とは別物です。

一般的な事業では「売上」「仕入」「給与」で帳簿がシンプルにまとまります。しかし農業では、農業特有の勘定科目が必要です。農機具費・修繕費(トラクター・コンバインなど)、水利費・賦課金(農業用水の使用料・土地改良区への賦課金)などが代表例です。

農業向けの勘定科目がなく、自分で科目を追加するのに何時間もかかり、確定申告のときに農業所得用の青色申告決算書に自動変換されず、税理士に依頼するたびに追加費用がかかる人も少なくありません。

しかし、農業に特化した会計ソフトなら、最初から農業簿記の勘定科目が設定されており、農業所得用の決算書も自動作成できます。

青色申告の最大65万円控除を受けるためには、複式簿記での記帳が必要です。会計ソフトを使えば、簿記の知識がなくても複式簿記を自動でやってくれます。

会計ソフトで65万円控除を確実に取る方法はこちら

補助金・助成金の管理も一元化できる

農業経営の収入は「米の販売代金」だけではありません。

農業には国・県・市町村からさまざまな補助金・助成金があります。水田活用直接支払交付金、農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)、農業経営基盤強化準備金の積立など、種類は多岐にわたります。これらは課税・非課税の区別も必要で、申告を間違えると税務上のトラブルにつながります。

会計ソフトで補助金の入出金を記録しておけば、どの補助金がいつ入金されたかが一目でわかり、確定申告の際にも正確な処理ができます。

TACHIFARM代表

私自身、補助金の記録を別のエクセルで管理していた時期がありましたが、会計ソフトに一元化してからは時間が半分以下になりました。

農家が会計ソフトを選ぶときに押さえるべき3つの基準

農業簿記・農業勘定科目に対応しているか

農業対応していないソフトは、農家には向きません。

具体的には以下の点を確認してください。農業所得用の青色申告決算書(収支内訳書)が自動作成できるか、種苗費・肥料費・農薬費など農業特有の勘定科目がプリセットされているか、農機具の減価償却計算に対応しているかが主なチェックポイントです。

私はマネーフォワードビジネスカードとの連携を鑑みて、マネーフォワードクラウドを使用してます。勘定科目はオリジナルで作成もできるので問題ないというのが感想です。

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クラウド型かインストール型か

農家向け会計ソフトには大きく2タイプあります。

クラウド型の特徴

銀行口座やJA口座のデータを自動取得でき、どこからでもスマホでアクセス可能です。税制改正への対応も自動アップデートで行われます。一方、月額料金が継続してかかる点とインターネット環境が必要な点はデメリットです。

インストール型の特徴

一度購入すれば買い切りで使えるため、長期的にはコストを抑えやすいです。オフライン環境でも使えるのは農村地域では大きなメリットです。ただし、バージョンアップの都度費用がかかる場合があります。

農繁期に農場からリアルタイム入力したい方にはクラウド型、事務所でまとめて入力するスタイルの方にはインストール型が向いています。

価格・サポート体制・税理士連携

会計ソフトの費用は「安ければいい」わけではありません。個人農家なら月額1,000〜3,000円またはインストール型で15,000〜30,000円が相場です。

私の場合、決算は税理士と一緒に確認しながら進めています。クラウド型のソフトならURLを共有するだけでリアルタイムにデータを見てもらえます。

このコミュニケーションの効率化は、特に農繁期との重なりを避けたいときに非常に助かります。

農家におすすめの会計ソフト【比較5選】

農家向け会計ソフト5選 比較表
比較項目 freee(フリー) JA連携・農業法人に強い マネーフォワード
クラウド 大規模農業法人向け
ソリマチ
農業簿記13 農業専用・JA全中推奨
やよいの
青色申告オンライン 青色申告の定番
らくらく青色申告
農業版 農業専用・シンプル設計
対象 個人 法人 個人 法人◎ 個人農家 個人事業主 個人農家
料金体系 月額制 年額制 買い切り 年額制 買い切り
価格目安 月額980円〜 法人:月額2,980円〜 年額10,800円〜 法人:年額35,760円〜 66,000円 買い切り・長期コスパ◎ 年額11,800円〜 (セルフプラン) 8,800円〜 買い切り・最安値クラス
農業勘定
科目
農業科目の
選択が可能
農業専用設計
ではない
農業専用設計
JA全中推奨
別途カスタマイズ
が必要
農業専用設計
初期設定済み
ネット
環境
クラウド型 要インターネット クラウド型 要インターネット インストール型 ネット不要 両対応 クラウド版・
インストール版
どちらも選択可
税理士
連携
URL1本で
情報共有可能
税理士連携を
前提とした設計
連携のしやすさ
は抜群
こんな農家に

農業法人の経営者・JA口座との自動連携を活用したい方・顧問税理士と連携したい方

売上規模が大きい農業法人・税理士と一緒に経営管理したい法人経営者

農業一本の個人農家・ネット環境が不安定な農村地域・農業専用機能にこだわりたい方

青色申告の実績・知名度を重視する個人事業主農家・税理士への依頼も検討している方

パソコンが苦手な農家・祖父母や高齢家族が帳簿をつける場合・とにかくシンプルに使いたい方

詳細・
申込み
freeeを見る MFクラウドを見る Amazonで見る やよいを見る らくらくを見る

※価格・プラン内容は変動する場合があります。購入前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
※「—」は掲載情報から判断できないため非表示にしています。

freee(フリー)

決算書作成に対応しており、農業勘定科目も選択できます。JA口座を含む多くの金融機関と自動連携でき、日々の入出金を自動で取り込めるのが大きな強みです。顧問税理士との情報共有がURL1本でできる点は、農業法人経営者にとって非常に便利です。

  • 料金:月額980円〜(個人プラン)/月額2,980円〜(法人プラン)
  • 対象:個人・法人

👉freee会計を試してみる

マネーフォワードクラウ

金融機関との連携数・自動仕訳の精度が高く、売上規模が大きい農業法人に向いています。個人農家の青色申告よりも、法人として税理士と連携しながら使うスタイルに向いています。

  • 料金:年額10,800円〜(個人プラン)/年額35,760円〜(法人プラン)
  • 対象:法人向きが特に○

👉マネーフォワードを試してみる

ソリマチ 農業簿記13

農業専用ソフトとしての完成度は、他の追随を許しません。

JA全中推奨製品であり、農業勘定科目・農業所得用決算書・インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応した農業専用ソフトです。インストール型で、インターネット環境がなくても使えます。農業一本で経営している個人農家に最もおすすめです。

  • 料金:66,000円(買い切り)
  • 対象:個人農家

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やよいの青色申告オンライン

青色申告ソフトとしての実績・知名度は最高水準です。クラウド版(オンライン)とインストール版の両方が選べます。農業向けの勘定科目を別途カスタマイズする必要はありますが、使いやすさと税理士連携のしやすさは抜群です。

  • 料金:年額11,800円〜(セルフプラン)
  • 対象:個人事業主

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らくらく青色申告 農業版

農業の帳簿を「とにかく簡単に」作りたい方に、おすすめです。

農業専用に設計された青色申告ソフトで、農業特有の収支項目が最初から設定されています。操作がシンプルで、パソコンが得意でない方でも取り組みやすい設計になっています。祖父母や高齢の家族が帳簿をつける場合にも向いています。

  • 料金:8,800円〜(買い切り)
  • 対象:個人農家

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各ソフトの機能・価格・使いやすさ比較表

ソフト名対象農業簿記対応価格の目安タイプ
freee会計個人・法人月額980円〜クラウド
マネーフォワード個人・法人月額900円〜クラウド
ソリマチ農業簿記13個人(専用)66,000円(買切)インストール
やよいの青色申告オンライン個人月額984円〜クラウド
らくらく青色申告農業版個人8,800円(買切)インストール

会計ソフト導入後の農家の経理フロー【実例紹介】

日々の入力作業を最小化する運用方法

毎日入力しなくていい仕組みをつくることが、継続のカギです。

私が実践している運用フローを紹介します。まず、JA口座・銀行口座を会計ソフトに連携します。入出金データが自動で取り込まれるため、転記作業がゼロになります。

次に、農業資材の購入はできるだけカード払いにまとめます。カード明細も自動連携され、勘定科目の振り分けが一括でできます。

そして週1回30分の「経理タイム」を設けています。自動取込されたデータの勘定科目確認と、現金支払い分の入力のみ行うルールにしています。領収書はスマホで撮影してその場でソフトに添付しており、後で手元に領収書がなくて困ることがなくなりました。

この仕組みをつくってから農繁期でも週30分以内に収まるようになりました。

確定申告・法人決算をスムーズに進めるコツ

1月に慌てないためには、12月の時点でほぼ完成している状態をつくること。

具体的なポイントを紹介します。まず12月末時点で年内の入力作業を完結させます。続いて年末に棚卸しを行い、米の在庫や農業資材の在庫を正確に会計ソフトへ計上します。交付決定が遅れがちな補助金の入金漏れも12月中に確認します。税理士へのデータ共有は1月上旬に行うことで、税理士側も余裕を持って対応してくれます。

農業法人の決算は月次でデータが積み上がっている状態にしておくだけで決算月の負担が激減します。

農家の確定申告の手順を知りたい人はこちら

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小銭が散らばるデスク

会計を整えるより先に、法人化を考える方少なくありなせん。法人化が自分にとって得かは、売上・所得・家族構成で変わります。税理士法人 経営サポートプラスアルファの60分無料相談で「自分の場合」の法人化メリットを試算すると、社会保険まで含めた損得を数字で確認できます。設立代行費用は実質0円、最短1営業日での設立にも対応。

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まとめ

農家の経理は「農業特有の複雑さ」があり、一般向けの会計ソフトだけでは対応しきれないケースがあります。

会計ソフトを選ぶことが農家の経理効率化の第一歩

選び方をもう一度まとめます。農業法人ならfreee会計(農業決算書対応・税理士連携が強い)、個人農家で農業専用ソフトを使いたいならソリマチ農業簿記13(JA推奨・農業専用)、シンプルに使いたいなららくらく青色申告農業版、青色申告の実績と安心感重視ならやよいの青色申告が向いています。

会計ソフトを導入することで、私の経理作業は週8〜10時間から週30分程度に減りました。その分を農作業や経営の改善に使えるようになったことが、何より大きな変化です。

自分のスタイルに合ったソフトを選んで、農業経営をもっと楽にしてください。

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この記事を書いた人

農業|ライター|千葉県山武郡横芝光町でコシヒカリを始めとしたおいしいお米を生産|Word、ドキュメント、WordPressでの記事の執筆|日商簿記2級|FP3級|食品衛生責任者|英検2級

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