「農業の確定申告、どの会計ソフトを使えばいいの?」
クラウド会計ソフトが普及しても、農家に使いやすいかどうかは別問題です。実は、農業所得用の青色申告決算書に対応しているソフトは限られており、 選び方を間違えると確定申告の直前に大変な思いをします。
この記事ではTACHIFARM代表で農業歴4年の私が農家向けクラウド会計ソフト3選を徹底比較します。
- 農家が会計ソフトを選ぶ際の3つのポイント
- freee・マネーフォワード・やよいの農業対応状況の比較
- 経営規模・使用目的別のおすすめ
- 無料で始める方法

太智昭栄
Shoei Tachi
- 農業経営者(2022年〜千葉県北東部でお米を生産)
- 日商簿記2級・3級FP技能士取得
- 全国の農家の役に立つ補助金・融資情報を発信
農家が会計ソフトを選ぶときの3つのポイント
①青色申告・決算書に対応しているか
農家の確定申告では、一般の個人事業主とは異なる青色申告・決算書(農業所得用)という書式が必要です。この書式に対応していない会計ソフトでは、日々の記帳はできても確定申告書類の自動作成ができません。
②農業特有の勘定科目が使えるか
農業には「種苗費」「農薬衛生費」「肥料費」「農業共済掛金」など、一般的なビジネス向け勘定科目にはない項目があります。これらに対応しているかどうかが、農家の日常記帳の手間を大きく左右します。
③銀行口座・JAとの自動連携ができるか
農業経営では農協(JA)の口座を使っているケースが多いです。JA口座と自動連携できるソフトを選ぶことで、 入出金の手動入力の手間をゼロにできます。
農家向けクラウド会計ソフト3選の比較
| 比較項目 | freee会計 | マネーフォワード クラウド | やよいの青色申告オンライン |
|---|---|---|---|
| 農業所得用決算書 | 対応 | 別途作成は可能 | 別途作成は可能 |
| 農業専用勘定科目 | 自由に追加・編集可 | 自由に追加・編集可 | 自由に追加・編集可 |
| JA口座の自動連携 | ○ | ○ | ○ |
| 初年度無料 | なし | なし | 1年間 |
| 月額料金 | 980円〜 | 900円〜(年プランのみ) | 983円〜(年プランのみ) |
| スマホアプリ | ○ | ○ | ○ |
| 公式ページ | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
TACHIFARM代表私はマネーフォワードクラウドを使用してますが、不自由なく活用させていただいてます。
freee会計|農業に対応◎・法人化後も使い続けられる
農業所得用の青色申告決算書に対応しており、農業特有の勘定科目も選択できます。銀行口座・JAとの自動連携で入力の手間を削減できます。
- 農業法人や将来の法人化を視野に入れている農家
- 複数の事業(農業+加工・販売など)を組み合わせている農家
- 経理の全体をクラウド上で一元管理したい農家
マネーフォワード クラウド|法人向けで記帳の自動化◎
銀行・クレジットカードとの自動連携が非常に優秀で、入力の自動化という点では3ソフト中でも高い評価を受けています。ただし、農業所得用の青色申告決算書の自動作成に対応していません。
日々の記帳はソフトで行えますが、確定申告に必要な農業所得用の決算書は別途手作業で作成する必要があります。
- 農業以外の事業所得(副業・給与所得)もある農家
- 法人として農業経営をしている農家
- 記帳の自動化を最優先したい農家
やよいの青色申告オンライン|1年間無料で始めやすい
農業所得用の青色申告決算書に対応しており、初年度1年間は機能制限なしで無料で使い始められます。簿記の知識がなくても家計簿感覚で使えると、クラウド申告ソフトシェア10年連続No.1の実績があります。
- 農業所得の確定申告が主な目的の個人農家
- 会計知識がなく、シンプルに使いたい農家
- 農機具購入・ローン返済などを口座連携で自動記録したい農家
- 初年度のコスト負担を抑えたい就農初期・新規就農者
規模・目的別おすすめ早見表
| 農家のタイプ | おすすめソフト |
|---|---|
| 個人農家・稲作・野菜中心 | やよいの青色申告オンライン |
| 法人化済み・複数事業 | freee会計 |
| 農業以外の収入もある農家 | マネーフォワード(ただし農業決算書に注意) |
| コストをとにかく抑えたい | やよいの青色申告オンライン(1年間無料) |
まとめ
農家向けクラウド会計ソフト3選を徹底比較しました。
- 農業所得用の青色申告決算書に対応しているのはfreeeとやよいの2択
- マネーフォワードは農業決算書非対応のため農家には要注意
- 個人農家・就農初期なら「やよいの青色申告オンライン(1年間無料)」が最もコスパ高い
- 法人化・複数事業なら「freee会計」が拡張性で優位
まずは1年間無料で使えるソフトから始めて、 確定申告を一度通しでやってみることが、 農業の会計管理をスムーズにするのが最初の一歩です。
参考資料







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