【2026年最新】農業の経費になるもの完全リスト!確定申告で損しない

田舎の温かな作業風景

「農業でどこまで経費にできるの?」

確定申告のたびにこの疑問が出てくる農家は少なくありません。経費を正しく計上できていないと、払わなくてよい税金を余分に払い続けることになります。

農業収入を得るために使った費用はほぼすべて経費になります。 しかし、農地の購入費用など、例外が存在するのも事実です。

この記事ではTACHIFARM代表で農業歴4年の私が農業の経費になるもの・ならないものを完全リストで解説します。

この記事でわかること
  • 農業の経費になる10カテゴリーと具体例
  • 経費にならないもの・注意が必要なもの
  • 農機具の減価償却の基本
  • 青色申告で使える追加の経費特例
この記事を書いた人
たち しょうえい

太智昭栄

Shoei Tachi

  • 農業経営者(2022年〜千葉県北東部でお米を生産)
  • 日商簿記2級・3級FP技能士取得
  • 全国の農家の役に立つ補助金・融資情報を発信
目次

農業の経費になるもの10カテゴリー完全リスト

①種苗費

稲・野菜・果樹などの種子・苗・球根・挿し木等の購入費用です。

経費になるもの ▶︎ 種籾・野菜苗・果樹苗・球根・種イモ・植菌用菌床

②肥料費

化学肥料・有機肥料・石灰などの土壌改良資材が含まれます。

経費になるもの ▶︎ 化成肥料・堆肥・有機質肥料・石灰窒素・土壌改良剤

③農薬衛生費

農作物の病害虫防除・除草に使った薬剤の費用です。

経費になるもの ▶︎ 殺虫剤・殺菌剤・除草剤・防鳥ネット・フェロモントラップ

④諸材料費

農業資材・包装資材・出荷資材などが含まれます。

経費になるもの ▶︎ 農業用マルチ・支柱・ネット・段ボール箱・野菜袋・結束テープ

⑤農具費(農機具・設備)

農業用機械・農具の購入費用です。

購入金額経費計上の方法
10万円未満全額を購入年に一括経費化
10〜30万円未満青色申告なら全額を購入年に一括経費化(少額減価償却特例)
30万円以上耐用年数に応じた減価償却(毎年に分割して経費化)
農機具の減価償却の耐用年数の目安
  • トラクター:7年
  • コンバイン:7年
  • 田植機:7年
  • ビニールハウス(鉄骨):14年

⑥動力光熱費

農業経営に必要な電気・水道・燃料代です。

経費になるもの ▶︎ 農業用電力(ポンプ・ハウス暖房)・農機具用軽油・灯油・ガス

自宅と農業で兼用している場合は農業使用分のみ経費になります。電気代であれば農業使用時間・面積割合で按分します。

⑦農地の地代・賃借料

借りている農地の賃借料・小作料は経費です。

経費になるもの ▶︎ 農地賃借料・小作料・農道の使用料

農地の購入費用は経費になりません(土地は減価償却できないため)。ただし農地取得に借りた資金の利子は経費になります。

⑧土地改良費・水利費

農地の維持・改良にかかった費用です。

経費になるもの ▶︎ 土地改良区賦課金・農業用水利費・畦畔整備費・排水工事費

⑨荷造運賃手数料

農産物の出荷・販売にかかる費用です。

経費になるもの ▶︎ JA手数料・市場手数料・出荷運賃・検査手数料・選果手数料

⑩雑費・その他

項目経費になるもの
農業保険・共済農業共済掛金・収入保険掛金・農機具共済
作業用衣料長靴・作業着・手袋・帽子(農業用のもの)
農業関連の通信・情報農業新聞・農業書籍・農業セミナー受講料
借入金の利子農機具・農地取得のためのローン利子
車両費軽トラ・農業専用車の維持費・燃料代

経費にならないもの・注意が必要なもの

項目理由
農地の購入費用土地は減価償却できない資産
個人の食費・生活費農業と直接関係のない生活費
プライベートの旅行・外食農業目的でない支出
家族への給与(白色申告)青色申告でないと全額経費化できない
罰金・科料法令違反による支払いは経費不可

農業と私的な支出が混在している場合は「按分」が必要です。
例:自家用兼農業用の軽トラ → 走行距離の農業比率で按分して経費算入

青色申告でさらに使える経費特例

特例内容
青色事業専従者給与家族への給与を全額経費化(届出が必要)
少額減価償却特例30万円未満の農機具を一括経費化
農業経営基盤強化準備金交付金の積立額を最大1,000万円まで経費算入

経費計上で失敗しないための3つの習慣

領収書は必ずもらって保管する

農薬・肥料・農機具部品など、現金払いが多い農業では領収書の管理が経費計上の命綱です。保管期間は7年間が原則です。

農業用と個人用の口座・カードを分ける

農業専用の口座・クレジットカードを1枚用意するだけで、クラウド会計ソフトとの自動連携で記帳の手間がほぼゼロになります。

年度末に経費の計上漏れがないか確認する

12月末に農業に関連した支出の領収書を全部並べて、帳簿への計上漏れがないかチェックする習慣が節税につながります。

まとめ

農業の経費になるもの・ならないものを解説しました。

この記事のポイント
  • 農業収入を得るために使った費用はほぼすべて経費になる
  • 農地の購入費用だけは経費にできない(利子は経費OK)
  • 10万円未満の農機具は一括経費化、30万円未満は青色申告なら特例で一括経費化
  • 青色申告に切り替えるだけで使える経費特例が一気に増える

「これ経費になるかな?」と迷ったら、まず計上してみることです。 農政担当の税理士や税務署の相談窓口で確認しながら、 正確な経費管理が農業所得を最大化します。

参考資料

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この記事を書いた人

農業|ライター|千葉県山武郡横芝光町でコシヒカリを始めとしたおいしいお米を生産|Word、ドキュメント、WordPressでの記事の執筆|日商簿記2級|FP3級|食品衛生責任者|英検2級

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