こんな本を読みました。
佐藤友美さんは、日本を代表するライター兼コラムニストで、「わかりやすい文章」を書くライターとして広く知られています。読者の中には、「生まれて初めて読み切った本が佐藤さんの著書だった」という方もいるほどです。
ライターとして副業を始めたばかりの頃は、

どこを重要視して活動すればよいのかわからない

今後どうやってスキルを伸ばせばいいのか

案件に応募したいけれど、修正されるのが怖い
このような不安を抱えることが多いと思います。
本記事では、佐藤友美さんの「書く仕事がしたい」から学んだ「ライター初心者が知っておくべき5つの心得」をご紹介します。この記事を読めば、ライティングに対する不安が軽減され、スキル向上のための「やるべきこと」が見えてきます。では、見ていきましょう。
- ライター初心者が知っておくべき5つの心得
- 1.「書くこと」よりも大切な「聞くこと」
- 2.「読者」の立場に立つ
- 3.赤字を恐れない
- 4.わかりやすい文章を書く
- 5.自分の執筆スピードを把握する
- まとめ
ライター初心者が知っておくべき5つの心得
1.「書くこと」よりも大切な「聞くこと」

「ライターの仕事」と聞くと、文章を「書くこと」が重要だと思われがちですが、実はライターの仕事の9割は「聞くこと」です。特に取材記事を書く場合は、相手の話を引き出す力が求められます。
今回は、取材で意識すべき3つのポイントをお伝えします。
① 事前に取材相手についてリサーチする
「私はあなたについて真剣に調べてきました」という姿勢を示すことは、ライターとして非常に大切です。相手も、自分のことを事前に調べてくれたライターには、より多くの情報を話してくれる可能性が高まります。
② 「徹子式」と「タモリ式」を使い分ける
「徹子式」とは、黒柳徹子さんのように、「あなた、生まれはどこなの?」「お父さんやお母さんはどんな方?」と、時系列に沿ってエピソードを聞く方法です。
一方で、「タモリ式」は、事前に調べた情報をもとに深掘りするスタイルです。「免許を取ったそうですね?」「合宿って学生が多いのでは?」といった具体的な質問を投げかけることで、より深い話を引き出せます。
③ 相手のテンションが変わったタイミングを見逃さない
取材相手が急にリラックスした口調になったり、表情が変わったりしたときは、特に話したい内容に触れた可能性が高いです。この瞬間を見逃さず、深掘りすることで、より良い記事が書けるでしょう。
このように、「書くこと」だけでなく「聞くこと」を大切にする姿勢が、良いライターになるための第一歩です。
2.「読者」の立場に立つ

ライターは、専門家の話を読者が理解しやすいように変換することが求められます。特に、以下の2つが重要です。
① 「素人目線」で話を聞く
② 「素人の疑問」を率直に問いかける
専門用語が出てきたときに、「わかったふり」をしてしまうのはNGです。なぜなら、記事を読む人がその分野に詳しいとは限らないからです。読者の代表として「それはどういう意味なのか」を質問することで、「わかりやすい文章」につながります。
3.赤字を恐れない

初心者ライターにとって、編集者やクライアントからの修正依頼(赤字)は避けたいものかもしれません。しかし、実は赤字こそが成長のチャンスです。赤字をもらうたびに、自分の文章の改善点が明確になります。
逆に、褒められたときは要注意。なぜなら、「どこを改善すればいいのか」が見えづらくなり、成長が止まる可能性があるからです。編集者からの指摘には感謝し、積極的に「どこが良くなかったですか?」と聞くようにしましょう。
赤字を受け入れることが、ライターとしてのスキルの向上に繋がります。
4.わかりやすい文章を書く
「わかりやすい文章」とは、一度読んだだけで内容が理解できる文章のことです。そのために、次のポイントを意識しましょう。
- 一文を短くする(40〜50文字が目安)
- 前後の因果関係を明確にする
- 接続詞を適切に使う(「だから」「しかし」など)
これらを意識することで、読者にとってストレスのない、伝わりやすい文章が書けるようになります。
5.自分の執筆スピードを把握する

ライターとして活動するうえで、納期を守ることは最も重要です。そのために、自分の執筆スピードを把握しておきましょう。書籍で紹介されていた方法をご紹介します。
① 30分ごとにアラームを鳴らし、何文字書けたかカウントする
② 30分ごとの平均文字数を算出し、残りの執筆にかかる時間を予測する
例えば、僕の場合、30分で1000文字程度書けます。残り2000文字なら、あと1時間は必要だと計算できます。このように、自分のペースを把握することで、効率よくライティングを進められ、納期を確実に守ることができます。
まとめ
今回は、「ライター初心者が知っておくべき5つの心得」をご紹介しました。
- 「書くこと」より「聞くこと」が重要
- 「読者目線」を忘れない
- 「赤字」を恐れず成長につなげる
- 「わかりやすい文章」を書く
- 自分の「執筆スピード」を把握する
この5つを意識することで、ライターとしてのスキルが向上し、初心者を脱却できるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。