「ドビーはわるい子」や「ナメクジくらえ」など、吹き替えでもワードセンスが輝くハリーポッターシリーズ。「ハリー・ポッターと賢者の石」が公開され、約1年。
今回は、シリーズ2作目になる「ハリー・ポッターと秘密の部屋」について解説します。
この記事を読めば、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のあらすじ(ネタバレあり)、見どころ3選、今後のシリーズとしての見どころ、作品情報、評価が分かります。
「本作を見終わった直後」や、「本作が好きで解説を読みたい」などなど。
皆さまにとって役に立つ記事になれば幸いです。
本作を見て思ったことなど、なんでも良いのでコメントいただけると嬉しいです。
早速見ていきましょう。

- 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のあらすじ(ネタバレあり)
- ダーズリー家での試練
- ウィーズリー家とダイアゴン横丁
- ホグワーツへ向かう道中のトラブル
- ホグワーツでの異変
- 事件の核心へ
- 秘密の部屋での戦い
- 事件の終息とドビーの解放
- 本作の見どころ3選
- トム・リドルとハリー・ポッターの3つの共通点
- ハリーとドビーの関係性
- ハグリットの優しさと生徒たちの大歓声
- 今後のハリーポッターの見どころ
- shoeiによる「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の評価
- 映画レビューサイトでの評価
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のあらすじ(ネタバレあり)
ダーズリー家での試練
ホグワーツ魔法魔術学校での1年目を終えたハリー・ポッターは、再びダーズリー家に戻る。相変わらずダーズリーから冷遇される日々の中、ハリーの部屋に屋敷しもべ妖精・ドビーが突然現れた。
ドビーは、「ハリーポッターはホグワーツに戻ってはいけません」と警告。困惑しながらも、ハリーはその話を承諾できずにいると、ドビーはバーノンおじさんの商談相手の頭上にケーキを落とし、大騒ぎを引き起こす。これに激怒したバーノンは、ハリーを監禁。しかし、ロンとその兄・フレッド、ジョージが空飛ぶ車でハリーを救出。彼をウィーズリー家へと連れ出した___
ウィーズリー家とダイアゴン横丁
ウィーズリー家では、ハリーは温かく迎えられ、新学期の準備のためにダイアゴン横丁へ向かう。そこで、ハーマイオニーと再会し、書店で新任教師・ロックハートのサイン会に参加する。その場で、ドラコ・マルフォイとその父・ルシウスと対峙し、ウィーズリー家を侮辱される___
ホグワーツへ向かう道中のトラブル

ホグワーツへ向かうため9と3/4番線を通ろうとするが、ハリーとロンは、なぜか通過できず。2人は空飛ぶ車で学校へ向かうことに。しかし、飛行中のトラブルにより車が暴走し、禁じられた森へ不時着。2人はマクゴナガル教授から厳しい処罰を受けることに___
ホグワーツでの異変
学内では、マグル生まれの生徒が次々に石化される怪事件が発生。「秘密の部屋」が再び開かれたという噂が広がる。自分の身を守るため、生徒のための決闘クラブが作られ、ハリーとドラコが対決。そこで、ハリーが蛇と会話できる「パーセルタング」の能力を持つことが判明。彼がスリザリンの継承者ではないかと疑われる。
ハリー、ロン、ハーマイオニーは、ポリジュース薬を使ってスリザリン寮に潜入。そこで50年前にも秘密の部屋が開かれたことを知る。さらに、ハリーは3階の女子トイレで「トム・リドルの日記」を発見し、50年前の事件の記憶を目の当たりにする___
事件の核心へ
次々に生徒が石化する中、ハーマイオニーも被害に遭い、さらにはハグリットが過去の事件の疑いでアズカバンへ送られる。手がかりを求めたハリーとロンは、ハグリットの親友である大蜘蛛「アラゴグ」から話を聞き、ハグリットの無実を確信する。
その後、ジニー・ウィーズリーが秘密の部屋へ連れ去られたことが判明。嘆きのマートルの証言をもとに、秘密の部屋の入口が女子トイレにあることを突き止める___
秘密の部屋での戦い

ハリーとロン、そしてロックハートは秘密の部屋へ向かうが、ロックハートの魔法の失敗でロンとロックハートは足止めされ、ハリーは一人で奥へ進む。そこで倒れているジニーと、50年前の姿のトム・リドルと対峙する。トム・リドルの正体がヴォルデモートであり、ジニーを操り事件を引き起こしていたことが判明する。
トムは巨大な大蛇「バジリスク」を召喚し、ハリーに襲いかかる。しかし、不死鳥「フォークス」がバジリスクの目を潰し、視線による石化を防止。ハリーは「グリフィンドールの剣」を使い、バジリスクを倒した。そして、バジリスクの牙でトム・リドルの日記を貫き、彼を消滅させることでジニーを救い出したのである___
事件の終息とドビーの解放
ダンブルドアの部屋でハリーとロンは、特別功労賞を受ける。さらに、ルシウス・マルフォイとドビーが登場。ハリーは機転を利かせ、ドビーに靴下を渡して彼を解放することに成功する。
ハーマイオニーも石化から回復し、ハグリットもアズカバンから解放される。こうしてホグワーツは再び平穏を取り戻し、物語は幕を閉じる___
本作の見どころ3選
トム・リドルとハリー・ポッターの3つの共通点

トム・リドルを倒した後、ハリーはダンブルドアに「トム・リドルと僕には似通った点がある」と語った。では、2人にはどのような共通点があるのか。
① 2人ともパーセルタングを話せる
トム・リドルとハリーは、蛇と会話できる「パーセルタング」と呼ばれる特別な能力を持つ。この能力は普通の魔法使いにはなく、闇の魔法使いヴォルデモート(=トム・リドル)の特徴の一つでもある。ハリーは無意識にこの能力を持っていたが、それがヴォルデモートから与えられたものであると知ることになる。
② 孤独な境遇
日記帳で見た50年前のトム・リドルが「ホグワーツがなくなったら、僕には帰る場所がありません」とダンブルドアに語るシーンから、その孤独さが伝わる。一方、ハリーも幼い頃に両親を亡くし、ダーズリー家で冷遇されながら育つ。孤独な日々を経験している点も2人の共通点である。
③ 半純血の魔法使い
ハリーは父が純血の魔法使いであり、母がマグル生まれの魔女であるため、「半純血」の魔法使いである。一方のトム・リドルも、母が魔女で父がマグルだったため、同じく半純血。ヴォルデモートは、自身が半純血でありながらマグル出身の魔法使いを石化させていた。
それぞれの選んだ道
ハリーは仲間に恵まれ、善の道を進む。一方、トムは闇の魔法に魅了され、ヴォルデモートとなった。もしハリーの環境が異なっていたら、彼も悪の道に進んでいた可能性がある。
人は環境や経験によって大きく変わるものであり、改めて人間の弱さが浮き彫りとなる。
ハリーとドビーの関係性

ドビーは、ダーズリー家のハリーの部屋に突然現れた屋敷しもべ妖精。「ハリーポッターは、ホグワーツに行ってはいけません」と警告するが、ハリーはその理由を理解できなかった。
初めのドビーは、物に自分の頭をぶつけたり、ケーキをマグルの頭に落としたりと、厄介な存在に見えた。しかし、物語が進むにつれ、彼が実は心優しい存在であることが明らかとなる。
ドビーの主人であるルシウス・マルフォイは、ジニーの鍋の中にヴォルデモートの所有物(=日記帳)を忍ばせていた。おそらくこれはヴォルデモート復活の計画の一部であったと考えられる。作中では明確に描かれていないが、ドビーはその秘密を知っており、ハリーをホグワーツに行かせまいとしていた可能性が高い。
映画の終盤で、ハリーはドビーの本当の優しさを理解し、彼に自由を与えた。
ハグリットの優しさと生徒たちの大歓声

ホグワーツで生徒が次々と石にされる事件が発生する中、ハグリットは被疑者としてアズカバンに送られる。しかし、ハリーとロンの活躍により、事件の黒幕がヴォルデモート(=トム・リドル)であると判明。ハグリットがホグワーツに戻ると、生徒たちは全員立ち上がり、歓声を上げて彼を迎えた。
これは、彼がどれほど生徒たちに愛され、信頼されていたかを示している。ハグリットは単なる森の番人ではなく、生徒たちにとってかけがえのない存在なのだ。
ハーマイオニーがマルフォイに「穢れた血」と侮辱されたとき、ハグリットは「お前さんは自信を持っていいぞ」と励ました。また、ハリーが事件の犯人ではないかと疑われたときも、すぐにダンブルドアのもとへ駆けつけ、「ハリーじゃねえ」と力強く訴えた。
こうした彼の温かさや正義感があるからこそ、生徒たちは彼の帰還を心から喜び、最後の大歓声へとつながった。ハグリットの優しさがあふれる感動的なシーンである。
今後のハリーポッターの見どころ
ヴォルデモートはなぜマグルが嫌いなのか…?
本作でヴォルデモート(=トム・リドル)は、マグルの父がつけた「トム・リドル」という名前が嫌いだと話していた。彼はマグル生まれの父から生まれたにも関わらず、マグル生まれの生徒を石化のターゲットにしていたのである。彼はどのような意図でこのようなことをしているのか___
ハリーポッターの両親はなぜ殺されたのか…?
前作でも明確にはされていなかったが、ハリーの両親はなぜ殺されることになったのか。両親が偉大な魔法使いだったという話はあるが、なぜヴォルデモートに殺されたのかは不明のままだ。今後の期待がかかる___
ルシウスの復讐心はどうなるのか…?
本作の終盤で、ルシウスはハリーにドビーを奪われ、復讐を企んでいると考えられる。ルシウスからは「お前も親と同じ不幸な目に遭うことになるぞ」と捨て台詞が。復讐は果たしてどのように進んでいくのか___
shoeiによる「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の評価
映画レビューサイトでの評価
映画ドットコム:3.4
フィルマークス:3.9
Rotten Tomatoes トマトメーター:82% ポップコーンメーター:80%
WATCHA PEDIA:3.8