
スパイダーバース第3弾の公開時期がなかなか決まりませんね。それなら、とりあえず初代スパイダーマンから振り返ろうということで、今回の記事では、2002年に公開された「スパイダーマン」について解説していきます。
この記事では、スパイダーマンのあらすじ(ネタバレあり)、見どころ3選、スパイダーマンの次に見るべき作品3選について紹介していきます。
早速見ていきましょう!
- 「スパイダーマン」あらすじ&ネタバレ
- ピーターは科学の授業中に「スーパースパイダー」に噛まれる
- スパイダーマンとしての活動を決断
- グリーン・ゴブリンとの対決
- 「スパイダーマン」見どころ3選
- ピーターが発した「僕の父親はベンパーカーだ」という言葉
- MJ(メリー・ジェーン・ワトソン)の家庭問題と見栄を張る性格
- スパイダーマンと空を飛び回っているようなカメラワーク
- Shoeiがすすめる!「スパイダーマン」の次に見るべき作品3選
- スパイダーマン2
- バットマン ビギンズ
- インクレディブルハルク
- 作品情報
- 登場人物・キャスト
- 評価
「スパイダーマン」あらすじ&ネタバレ
ピーターは科学の授業中に「スーパースパイダー」に噛まれる
ピーター・パーカーは、冴えない高校3年生で、隣家のメリー・ジェーン(MJ)に恋する孤独な少年でした。ある日、科学の授業の見学中に、遺伝子操作された「スーパースパイダー」に噛まれ、壁に張り付く能力や糸を出す力、強化された肉体などの超人的な能力を得ます。
スパイダーマンとしての活動を決断

ピーターは地下格闘技でスーパースパイダーの力を発揮するが、この力をどのように活用するか悩んでいました。そんな時、強盗によりベンおじさんが殺されたことをきっかけに、自分が救えたのではないかと罪の意識を感じるようになります。
そして、「大いなる力には大いなる責任が伴う」というベンおじさんの教えを胸に、ニューヨークの街を守るためにスパイダーマンとして活動を始めました。
グリーン・ゴブリンとの対決

ピーターの親友であるハリー・オズボーンの父、ノーマン・オズボーンは優秀な実業家です。しかし、実験で使用した薬の副作用により、彼は凶悪な別人格に支配されてしまいます。さらに、会社を解雇されたことへの怒りから、「グリーン・ゴブリン」として街を恐怖に陥れます。
スパイダーマンとなったピーターは、かつて自分を息子のように思ってくれていたノーマンと戦うことになります。最終決戦では、ノーマンが攻撃を仕掛ける直前に、ピーターはこう主張しました。
「僕の父親はベン・パーカーだ」
その言葉とともに、ピーターは巧みに攻撃をかわし、グリーン・ゴブリンを退けました。
「スパイダーマン」見どころ3選
ピーターが発した「僕の父親はベンパーカーだ」という言葉

グリーン・ゴブリンとの最終決戦で、ピーターが発した印象的なセリフです。グリーン・ゴブリンことノーマン・オズボーンは、ピーターの親友ハリー・オズボーンの父親でもあります。ノーマンはピーターに「君を息子のように思っている」と語りますが、ピーターは毅然とした態度で「僕には父親がいる。僕の父親はベン・パーカーだ」と断言します。
ベン・パーカーはピーターの実の父親ではなく叔父ですが、幼い頃から彼を育て、愛情を注いできた存在です。ピーターにとってはまさに父親のような存在でした。しかし、高校生の頃、ピーターはベンに「父親のような接し方はやめてくれ」と冷たく言い放ってしまい、その日にベンは強盗に襲われて命を落とすことになります。ピーターは深い後悔と自責の念を抱え続けていたことでしょう。
そんな彼が、最終決戦の場で「僕の父親はベン・パーカーだ」と断言したシーンは、まさに感動的でした。恩返しができなかったという後悔を抱えながらも、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」というベンの教えを胸に、スパイダーマンとして戦うピーターの姿に心を打たれます。
MJ(メリー・ジェーン・ワトソン)の家庭問題と見栄を張る性格

ピーターは幼い頃からMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)に好意を抱いていましたが、彼女は常に誰かしらと交際しており、ピーターにとっては遠い存在でした。一見、可愛らしく魅力的な女性ですが、物語を通して彼女は少し軽い女性のようにも見えます。高校時代はフラッシュと付き合い、卒業後はハリーと交際。そして、ハリーと付き合っている最中にスパイダーマンとキスをし、さらにはベンのお墓の前でピーターにアプローチするなど、恋愛に対して奔放な一面が見受けられます。
これは文化の違いもあるかもしれませんが、MJの場合は「家庭環境の問題」が大きく影響していると考えられます。MJの父親は暴力的で、彼女は幼少期から自己肯定感が低いまま育ってきました。そのため、自分に自信が持てず、フラッシュやハリーのような経済的・社会的に恵まれた男性と交際することで安心感を得ていたのかもしれません。
また、MJには「自分はうまくやっている」と周囲に見せたがる傾向があり、ピーターに「演技の仕事が順調」と話していましたが、実際にはダイナーでウェイトレスとして働いていました。常に「魅力的な女性」でありたいと願うあまり、つい見栄を張ってしまうMJ。しかし、その家庭問題のような背景を知ると、彼女の行動も少しは理解できます。
物語の終盤でピーターにアプローチする場面は、彼女自身の成長の証とも言えるでしょう。見栄を張ることなく、本当に大切な人と向き合おうとする彼女の姿に、良い方向への変化を感じます。
スパイダーマンと空を飛び回っているようなカメラワーク

『スパイダーマン』シリーズの大きな魅力のひとつに、まるで自分がスパイダーマンになったかのような没入感のあるカメラワークがあります。特にスパイダーマンがビルの間を飛び回るシーン。観客も一緒に空を飛んでいるかのような感覚を味わうことができるでしょう。
テーマパークのアトラクションのような視覚効果が施されており、CGと実写の融合によってダイナミックな映像が実現されています。特に印象的なのは、MJが崩れかけた建物から落下するシーン。彼女が落下し、まさに地面に激突する寸前でスパイダーマンがキャッチするこの場面は、観客の心をハラハラドキドキさせる演出となっています。
このようなカメラワークは、単なるアクション映画の演出にとどまらず、スパイダーマンというキャラクターの魅力を最大限に引き出しています。彼の「空を駆けるヒーロー」としての存在感を強調し、観客に強いインパクトを与えてくれること間違いなし。スパイダーマンの映像美は観る者の記憶に深く刻まれ、映画の魅力をより一層引き立てる要素となっています。
Shoeiがすすめる!「スパイダーマン」の次に見るべき作品3選
スパイダーマンを楽しんだあなたに、次に観てほしい作品を3つ厳選しました!それぞれの作品が持つ魅力と、スパイダーマンとの共通点を紹介していきます。
スパイダーマン2
まずおすすめしたいのは、やはりシリーズの続編『スパイダーマン2』です。前作で父を失ったハリーがスパイダーマンへの憎しみを募らせながら進む様子や、ヒロインのメリー・ジェーンが夢を追いながらも、ピーター・パーカーとの関係に揺れる姿が見どころです。
バットマン ビギンズ
次におすすめしたいのは、DCコミックスの『バットマン ビギンズ』。昨年のアカデミー賞で監督賞を受賞したクリストファーノーランが脚本・監督したヒーロー映画。主人公は、スパイダーマンと同様、街の平和を守るために戦うヒーローですが、特殊能力は持っていません。より生身の人間に近い存在として描かれているので、感情移入がしやすく見応えがあります。
インクレディブルハルク
スパイダーマンと同じマーベル作品であり、アベンジャーズにもつながる重要な作品です。超人的な力を手にした主人公の物語であり、能力を得たことで生じる葛藤、社会との軋轢が描かれ、スパイダーマンと似た境遇をもっています。「彼はその力とどう向き合うのか?」見どころ満載のアクション映画です。
作品情報
作品名:スパイダーマン
監督名:サム・ライミ
製作年:2002年
製作国:アメリカ
ジャンル:アクション
上映時間:121分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
登場人物・キャスト
▼ピーター・パーカー/スパイダーマン
トビー・マグワイア
▼ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン
ウィレム・デフォー
▼メリー・ジェーン・ワトソン
キルスティン・ダンスト
▼ハリー・オズボーン
ジェームズ・フランコ
評価
映画ドットコム:3.8
フィルマークス:3.8
Rotten Tomatoes トマトメーター:90% ポップコーンメーター:67%
WATCHA PEDIA:3.5