『オープニングロゴ』
映画の本編が始まる前に流れる、『あの映像』のことをそう呼びます。『あの映像』といってイメージできますでしょうか。地球が回転する映像だったり、ライオンが吠えたりする『あの映像』を『オープニングロゴ』と呼びます。
オープニングロゴとは、映画の製作会社や配給会社を示したものです。『この映画がどこの会社によって製作され、どこの会社によって配給されたのか』を知らせる役割を果たしています。
僕はオープニングロゴを見ると、『お、これから始まるぞ!』と頭が映画モードに切り替わります。しかし、多くの人が自分が見た映画がどこで製作・配給されたのかは意識していないのではないでしょうか。
『あのキャストが出てるから見る』や『あの監督が作った映画だから見る』、『あのアーティストの曲が使われてるから見る』で映画を見るかどうかを判断している人が多いと思います。
今回の記事では、私たちが映画を見るために欠かせない『映画の製作会社と配給会社』について解説したいと思います。
この記事を読めば、ざっくりとした製作会社と配給会社の業務の違いやそれぞれどのような会社があるのかを理解することができます。
この記事をきっかけに、『自分が好きなスタジオ』を見つけてくれたら幸いです。
では早速見ていきましょう!
製作会社は「映画をつくる」組織
映画の製作会社とは、「映画の企画から完成までを担当する組織」です。業務内容は、「映画の企画」「キャストの選定」「映画の撮影、編集」等です。農業で例えると、映画製作会社は「農家」であり、野菜や果物を作る立場にあります。
◾️製作会社一例
・東宝
『ゴジラ』シリーズや劇場版の『名探偵コナン』シリーズを製作。

・東映
『仁義なき戦い』シリーズや劇場版の『ONE PIECE』シリーズを製作。

・松竹
『男はつらいよ』シリーズや『釣りバカ日誌』シリーズを製作。

配給会社は「映画を映画館にとどける」組織
映画の配給会社とは、「映画を配給する組織」です。業務内容は、「映画の買い付け・販売」「映画の宣伝」「上映スケジュールの管理」等です。農業で例えると、映画配給会社は「卸売業者」であり、農家(=製作会社)が作った野菜や果物(=映画)を買い付け、スーパーマーケット(=映画館)等に宣伝・販売を行います。
◾️配給会社一例
・東宝東和
主に外国映画を日本の映画館に配給しており、ジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター2』を日本国内に配給。

・ロングライド
インディペンデント系の映画配給会社として知られており、『デッド・ドント・ダイ』以外にも、ジム・ジャームッシュ監督の作品を含む多くの作品を日本国内に配給。


映画の「製作」と「配給」を両方行っている会社は結構ある
「東宝」「東映」「松竹」は、制作と併せて配給もしてます。これは、製作から配給までのプロセスを1つの会社で管理できます。「〇〇な映画を作って、◻︎◻︎で上映したい」と映画館の上映までを計画できるので、メリットの1つです。海外の『ビッグ5』と呼ばれる大手映画スタジオも「製作」と「配給」を両方行っています。
◾️海外の「ビッグ5」
・ユニバーサル・ピクチャーズ
『ジュラシック・パーク』シリーズ、『ミニオンズ』シリーズ、『ワイルド・スピード』シリーズ等の製作・配給。

・パラマウント・ピクチャーズ
『アイアンマン』シリーズ、『ゴッドファーザー』シリーズ、『カンフー・パンダ』シリーズ等の製作・配給。

・ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
『ハリー・ポッター』シリーズ、『マトリックス』シリーズ、『グーニーズ』等の製作・配給。

・ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
『美女と野獣』、『アラジン』、『アナと雪の女王』等の製作・配給。

・ソニー・ピクチャーズ
『スパイダーマン』シリーズ、『ゴーストバスターズ』シリーズ、『メン・イン・ブラック』シリーズ等の製作・配給。

製作だけに精通してる会社もある
製作に専念し、配給は他の会社と提携して配給している会社もあります。
◾️製作会社一例
・スタジオジブリ
『千と千尋の神隠し』、『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』等を製作。
(『東宝』『東映』等が配給を担当)

・京都アニメーション(京アニ)
『映画 聲の形』、『映画 けいおん!』等を製作。
(『松竹』『東映』等が配給を担当)

【まとめ】このスタジオが作った映画が面白いって言いたい
今回は、映画の製作会社と配給会社について解説しました。本編が始まる前に一番最初に見るのが製作会社や配給会社のオープニングロゴなので、これから見る映画がどこのスタジオで作られているのか、チェックしてみてください。ちなみに僕は、ユニバーサル・ピクチャーズのオープニングロゴが一番好きです。お気に入りのオープニングロゴを見つけるのも面白いと思いますよ!
これからも映画に関する記事を書かせていただきますので今後ともよろしくお願いします。最後まで読んでいただきありがとうございました。