TACHIFARMのオーナーとして、僕が一番大切にしているのは「美味しいお米をつくること」です。そして、次に大切にしているのが「そのお米を多くの人に届けること」。つまり“販売”です。
お米を作り続けていくには、ちゃんと利益を出し続ける必要があります。どんなに理想を語っても、赤字が続けば事業としては成り立ちません。だからこそ、現実を見つめながら理想とのバランスをとることが大切です。
もちろん、農協や集荷業者さんに出荷するのも一つの選択肢です。
実際、僕たちのような小さな農家にとって、ありがたい存在であることは間違いありません。それでも、 10年後も、今のままでいいのか?と考えることがあります。
「もし、農協が買い取ってくれなくなったら?」
「もし、集荷業者が動かなくなったら?」
そんなときに、「あんなにお世話になったのに、なんでだよ!」と文句を言っても仕方ありません。
だからこそ、僕は思うんです。
“自分たちで販売する力”は、これからの農家にとって必要不可欠だと。
これは、今までお世話になってきてる人たちとの関係を断ち切る、という話ではありません。
むしろ、今まで関わってる人たちに感謝し、これからもいい関係を築いていくために、こそ。
もし何かが起きたときに、「大丈夫です!これまでありがとうございました!」と、心から言える強さ。それが“自立した販売力”だと思っています。
その一歩として、今回「お米の価格調査」をクラウドソーシングで依頼してみました。
正直、自分で調べることもできます。でも、相場を正確に掴むには、やはりデータの量と質が大事。だから今回は、約50の商品を対象に「内容量・販売媒体・単価」などをリスト化してもらうことにしました。
これにより、どの価格帯が売れていて、どの価格だと売れにくいのかが見えてきます。しっかり分析して、自分たちの販売戦略に活かしていきたいと思います。
農業は、ひとりで完結できる仕事ではありません。「作る力」「売る力」「伝える力」──それぞれを得意とする人たちが力を貸してくれて、今のTACHIFARMがあります。
これからも、僕一人で抱え込むのではなく、多くの人を巻き込みながら、一緒に成長していく。TACHIFARMをもっと多くの人に知ってもらうために、そして、これからも“美味しいお米”を作り続けていくために。そんな体制づくりを進めていきたいと思います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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